考えて、感ガエル。

たぶん、思ってる以上にはシンプルなよのなか。

「自分探し」のこと。

この文が、知人の服の"Find yourself"という言葉で先日大いに盛り上がったことがキッカケだなんて流石に言えませんなあ…

自分探し
それまでの自分の生き方、居場所を脱出して新しい自分の生き方、居場所を求めること。(大辞泉より)
自分の現状に満足できず,本来の自分の性格,人生の目的など,納得できるものを探し求めること。 (大辞林より)

「自分探し」という言葉は、思春期を過ぎてから表れる、一種の現実逃避として捉える人がいるくらいには悪い印象もあると思います。
いい意味でも悪い意味でも私は第二次中二病と言えるのではないかと。
実際、「自分探しの旅に行ってきます!!」なんて台詞、そうリアルで聞くことはありませんよね。


一般的に「自分探し」というものは、自分に合うもっと特別な何かがこの世に絶対に存在する、と思って動き出す自己改革の始まりだと思います。
それはとても素敵なこと。新しい自分に出会う良いきっかけになるに違いありません。

でも私は勧めようとは思いません。
何故なら、わざわざ大それたことをしなくとも、いつでもどこでも誰にでも出来ることなんです。
そんな「自分探し」のためだけに時間を使うなんて、もったいなくはありませんか?

結論、「自分探し」とは「自分を知ること」に他ならないと思うのです。
そんなこと、わざわざ特別なことをしなくても何とかなりそうでしょう?
しかし人というものはどうしてでしょう、自分のことをなかなか認められなかったり、向き合うことを避ける傾向にあります。
そういう人をたくさん見てきました。


突然ですが例え話です。
炊飯器を想像してみて下さい。
ご存知の通り、炊飯器は米を炊くものです。
炊飯器ユーザーのほとんどは、お米を炊くことでしか炊飯器は使いませんし、それ以上のことは求めません。
炊飯器は早炊きやお粥コース等の特殊炊きといった「炊飯器が米を炊く」という役割の中で幅広く活躍していますよね。

ある日炊飯器は思いました。
「僕はこんな生活を送るために生まれてきたのだろうか…」
ここから炊飯器の「自分探し」の旅が始まる…!!
あくまで例えのお話ですが(笑)

今では周知されていることですが、炊飯器で実はパンやケーキが作れますよね。使い方でいくらでも料理の幅が広がるキッチンツールです。
でもこれは、炊飯器の持つ機能を理解したからこそ広がった可能性であって、炊飯器を発明した人が狙ったことではないでしょう。
「米を炊く以外のことなんて認めない!!」と怒る炊飯器もいても面白いですよね(笑)


つまり何が言いたいかというと、「自分探し」のためにわざわざ何かをする必要は無いんです。単に自分を知ってあげればいいんです。
そして良いところも悪いところも全部受け入れてあげるんです。
受け入れてからが、本当の意味での人生の始まりだと私は思っています。

自分の経験は自分が一番知っています。
自分自身が一番の理解者になることは可能なんです。
むしろ自分をよーく知って、それから「自分試しの旅」に出掛けた方が楽しそうじゃないですか?

今の自分で勝負することの方に時間を掛けてみたら、きっと世界が変わりますよ( ˘ω˘ )